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FILLY

日常の記憶のために - とりとめなく -


by momo

信太の森と和泉暦

先日の葛ノ葉伝説
その昔の話
-昔、安倍仲麻呂が暦を手に入れるために唐に渡った。しかし唐は暦が日本に渡ることを好まず、仲麻呂を塔に閉じ込め、食事を与えず、漢詩文を与え、これを読む事ができたら暦を渡すと言ったが、仲麻呂は読む事ができず、遂に21日目に餓死した。数年後、仲麻呂の子息が父の後を継ぎやはり暦を求めて渡唐した。また唐は拒み、塔に閉じ込め漢詩文を読めという。読めずに苦慮していると、その夜の夢に亡き父仲麻呂が現れ「私が小さな蜘蛛になって文字の上を進むからその通りに読むがいい」と教えてくれた。その言葉通りにして漢詩文を読めたので、唐はやむを得ず暦を与えた。しかし、本心は暦が日本に渡っては良くないと途中で暗殺を計画した。それを知った唐の姫が、裏道から逃してくれ、無事に日本に暦を持って日本にかえりついたのだが、唐の姫は逃した罪として首を刎ねられた。その首が信太の森に飛来し狐に生まれ変わったのである。そして時代は下って、仲麻呂の12代目の子孫に当たる安倍保名(安倍晴明の父)が助けた白狐がその狐の葛の葉であると -
その森が広がる聖神社(ひじりじんじゃ)
日を知る(ひじり)で日月の運行を記して暦を作っていたとされている
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この聖神社周辺の信太の森は古代の面影を残していて
厳かな雰囲気の森のところどこに洞が残っているらしい
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丘陵のすぐ下まで新しい住宅開発の波が押し寄せて来てそれに伴う環境の変化のために
じわじわと森の破壊も進んでいるという
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伝説とシリブカガシが残る古代の森林の姿を後世にも残したいものです
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by e-oak | 2013-05-13 06:51 | さんぽ